波佐見のななつ星企業 有限会社マルヒロさん(馬場商店・HASAMI・ものはら・the place)

2014.12.12 Friday

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    さて、昨日までは個人を取り上げてきたので、そろそろ法人もご紹介したいと思います。
     
    とは言え、私は波佐見に住んだことも、買い物したことも、陶器市に出掛けたことも、
    キッチンセンスも、インテリアセンスも持ち合わせていません。
    そんな私が、波佐見の陶器について語るなんて100年早いので、
    たまたま、Amazonにて「波佐見」と検索してヒットしたこちらの本から紹介します。


    小さな会社の生きる道。中川政七商店十三代 中川淳著


    この著書のトップバッターに取り上げられているのが、
    有限会社マルヒロさんで、馬場幹也社長の息子でいっしゃる馬場匡平さんが主人公です。
     
    2009年7月に奈良の中川さんを訪ねられ、経営コンサルティングを依頼したそうです。
    その時点では、陶磁器業界全体が厳しい状態の中、会社の売上と利益を上げることが目的だったとのこと。
    しかしながら、中川さんがこの会社再生のキーマンと踏んだ匡平さんは、
    焼きもののことも、経営のこともあまり理解しておらず、課題図書を与えれレポート提出を余儀なくされたほど・・。
     
    2009年9月に、中川さんが波佐見入りして会社の現状を垣間見ると、
    商品管理、売上管理、ブランド管理など、様々なことが表に出てきました。
    そして、波佐見滞在二日目は、くわらん館など地元回りを行い、ネタを探して回っています。

    ブランドイメージを決め、参考店の視察、試行錯誤しつつも、
    2009年11月中旬には、匡平さんの目指すべきビジョンが固まり、新ブランド「HASAMI」が決定。
    それをもとに、メインの商品を考えつつ、既存ブランドのテコ入れを行いながら、
    2009年12月には変革のキーとなる新ブランドが始動します。

    2010年8月にはセレクトショップ アーバンリサーチとの取引成立、
    翌9月にはインテリア雑誌エル・デコへの会社として初めての商品掲載と相成りました。
    これで関係者はみんな、誇らしい気持ちになったとのこと。

    どんどんコンサルティングの課題は大きくなっていき、2011年10月には
    最終のミーティングで、会社のグランドデザインを考えるまでになったそうです。

    現在も、マルヒロさんのホームページ主要取引先筆頭に中川政七商店の名前が掲載され、
    中川政七商店さんのコンサルティグ依頼リンクにHASAMIの器が象られているように、
    お互いにパートナーシップを継続されているようです。
    とても素敵なコンサルティングの事例だと側から見ても感じられます。


    以上、ざっくりとながら、そこそこの分量で、マルヒロさんのことをご紹介しましたが、
    現在も多くの商品を展開されていて、これまでの陶磁器製造メーカーに
    捉われないインテリア商品を展開されているなど、今後も波佐見発の活躍が期待できる企業さんです。


    ただ、私は波佐見地区の陶磁器産業についてあまり知識がないので、
    無知を承知で指摘させていただくと、マルヒロさんの事例は、決して波佐見全体の
    陶磁器メーカーに当てはめられる事例とはならないでしょう。

    もちろん、全国的に知名度を誇るブランドも数多くありますが、
    国内メーカーの陶磁器自体の需要が大きく伸び悩んでいるなかで、
    売り上げを伸ばし、利益を確保していくことは並大抵のことではないでしょう。

    別に国内に限らず、海外の著名メーカーでもIKEAなど流通大手の展開により、
    経営が上手くいかないブランドも増えているとのニュースが飛び交っています。

    だからこそ、馬場匡平さんがしっかりビジョンを描かれているような、
    文化の発信拠点として、陶磁器メーカーの枠に捉われない活躍を
    波佐見の窯業ブランドには是非とも期待したいと思っています。

    職人さんの気持ちがあり、アーティストの心意気を持ちつつも、
    しっかりと利益を確保して、発展を目指していく世界的なブランドが
    波佐見の窯元から生まれるときには、老若男女に優しいブロダクト、そして文化が生まれるはずです。

    JUGEMテーマ:キッチン雑貨
    評価:
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