天然記念物"良い人部門"波佐見代表 片山進さん

2014.12.11 Thursday

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    人々は、観光するために、いろいろな土地に出掛けます。
    観光という名の如く、光っているものを見ることが目的なのです。
    旨いものでも、綺麗な場所でも、立派な人物でも、癒される温泉でも、
    自らに光りを与えてくれるものが、そこにあれば立派な観光地なのであります。

    申し遅れましたが、私の名は、城後光と申します。
    名前の時点で光りを持っているので、あんまり光っていない観光地を見抜く目は、
    生まれながらに保持していると勝手に自惚れております。

    私の波佐見観光の目的は、初日のブログにも記載しました通り、光りを放つ人物なのであります。
    幾ら著名な有名人が勧めるからといっても、光りを感じるのは、個々人なので、
    感性が異なれば、合う観光スポット、合わない観光スポットがあるはずです。

    この波佐見町日記は、私なりの波佐見町観光スポットご案内ガイド
    になっておりますので、今後ともご贔屓にお願いいたします。

    前置きが長くなってしまったのは、今日の観光の目玉が一般には、
    殆ど知られていない一般のお方であるからです。


    片山進さんとは、深沢さんのお宅で初めてお会いしたのか、
    それとも別の場所だったかはもはや定かではありません。
    しかしながら、今では私にはとっては、波佐見の生きる地蔵さんとして、
    お目にかかれるだけで、癒しを与えてくれる人物であります。

    深沢さんとも意見が完全一致しているのですが、
    片山さんは正真正銘の「いい人」であり、他人の悪口をおっしゃいません。
    何十年もお付き合いのある深沢さんも、
    悪口を言っているのを聞いたことがないと常々話しをされています。

    歴史の会話を私と深沢さんで交わしていると、稀に片山さんが質問をされます。
    「この人は、どうしてこんなことをしたのですかね」
    歴史には多少の知識を持っている深沢さんも、私も答えられないような、
    属人的な問い掛けを片山さんは投げかけられます。
    みな、答えに詰まってしまって、簡単に「片山さん考えても無駄バイ」と応えるのが精一杯。

    片山さんは、歴史上の人物にまで、良い人なのであります。
    これには、私も脱帽であります。
    誰も傷付けない、そんな生き方は生まれ持って持たれたものなのかといえば、
    それは違っているようです。
    片山さんは、長らく窯業に従事されていたそうですが、
    ご家族では仕事に上手くいかなかったこともあったそうです。
    ご本人もおっしゃるのですが、悔しいと思ったことは沢山あるそうです。

    けれども、他人のせいにしたところで、
    何かが解決するわけではないと悟った片山さんは、「ナニクソ」と思っても、
    他人に出すのではなく、自らの心で受け止めて、
    直ぐに笑顔で場の雰囲気を切り替えてくださいます。

    私は、片山さんと、何度もお会いして、その姿がこれまでに出会ったことがない人物像だったので、
    一度自分のブログで片山さんのことを紹介しました。
    それがよっぽど気に入っていただいたのか、
    その文章をプリントアウトして、深沢さんのお宅に駆け込まれたそうです。

    私のブログなんて、毎日30人にも見られていません。
    そんな場所を見て、自分のことを触れられて喜んでくれる方なんて、世の中に皆無です。
    私はその出来事を深沢さんに聞いてからというもの、さらに片山さんが好きになりました。
    片山さんは、深沢さんのことをとても信頼されていて、
    その深沢さんが気に入った私が片山さんを気にかけたことが嬉しかったのだと思います。

    優れた人物は、大勢の評価で自分自身を鼓舞するのではなく、
    それを認めてくれるたった1人の真の理解者のために身を粉にするという歴史的な事実があります。
    それがデタラメだと思う方は、勝海舟の「氷川清話」を読んでみてください。
    勝海舟にやってくれと認められた人間がどれだけ自らの命を顧みず大事機をやり遂げたのか、
    そこには面白おかしく記されています。

    話がそれましたが、今は第一線のお仕事を引退されて、発掘調査事業など、日暮らしのお仕事を営まれる
    片山さんですが、深沢さんの唐突な呼び出しに嫌な顔せず馳せ参じられます。
    深沢さんも、そんな片山さんが大好きで、
    私が深沢さん宅で暇を持て余していると、いつも片山さんをお宅に呼ばれて、
    ビール片手に三人で暇潰し談義が始まります。

    私と深沢さんが二人で読んでいた歴史の書籍の会話をしていると、
    場の雰囲気が重たいことを察せられた片山さんが、
    その話しに入りつつ、入れない様子を見せつつ、
    日頃起きた出来事を真剣に悩んだ表情をして、
    朴訥と語ってくれる片山さんを拝見していると、私は思うのです。
    「生きているだけで丸儲け」だなあと。

    社会がおかしいとか、会社がおかしいとか、上司が悪いとか、旦那が悪いとか、
    不満をぶつける先はどれだけ沢山あっても、
    結局、自らが楽しく生きようとするならば、他人の事はそれほど問題ではなくて、
    自分が面白ければ良いのだと、片山さんが表情で示してくれているのです。

    一万五千の波佐見町民の多くの方は、片山進さんをご存知ないでしょう。
    是非ともお目通りを願います。とても素晴らしい「いい人」は波佐見の土地だからこそ、
    そこにあられるのだと思っています、

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